なんとなく眠れなくて起きていたら、次女がこんな投稿をしていました。
親とは違う思い、考えさせられました。
許可を得たので載せます。
以下次女のFBの投稿より
長いけど読んでもらえたら嬉しいです。
2014.04.19のことです。
アーツ千代田3331で行われている「ポコラート宣言」(http://www.3331.jp/news/201403/002396.html)という展示に姉の作品が展示されるということで行ってきました。
「ポコラート」とは、『障がいのある人・ない人・アーティストが、核心の部分で相互に影響し合う場』という理念を示す名称だそうです。
姉の作品は、だるまや七福神の置物、ぬいぐるみ、メトロノームといった様々な「モノ」に色とりどりのガムテープを貼ったものです。
姉は知的に障がいがあり、私たち健常者にとっては理解し難い様々なこだわりを持っています。
その中に、固いものをただ手に持って感触を確かめるのが好き、というこだわりがあります。
だるまの置物やぬいぐるみにガムテープをたくさん貼って、固くしたいのです。
私が実家で暮らしている間、ガムテープを必死に置物に貼っている姉の姿を何度も見ました。
姉がアートを生み出そうとして楽しくガムテープ貼りをやっているなら私も微笑ましく見ていられます。しかし、姉の目的は固いものを持つことで、うまくその置物が固くならないとパニックを起こすのです。
だから私にとって姉の作品は、(今となっては作品と呼べますが)正直、「ただ厄介なもの」としか思っていませんでした。
姉のそのガムテープで貼られたモノたちが作品として展示される、と聞いたときはとても不思議な気持ちになったものです。
普段家にある、当たり前のものとして見ていたものが作品として飾られているってどんな感じなんだろう…?と思いながらギャラリーに足を運びました。
ギャラリーの一角の、真っ白な空間のど真ん中に作品は展示されていました。
展示されている作品を見たとき、単純に嬉しいという気持ちがこみ上げてきました。
パニックの原因になる、ただ厄介なものとしてしかいつも見ていなかったものが、一つのアートとして認めてもらえ、たくさんの人に見てもらっている。こんなに嬉しいことはないです。
姉のガムテープ貼りをアートだと感じ”作品”として応募してくださった施設の方々に本当に感謝しています。
家族として一番身近にいても、気づけないことはたくさんあるのだなぁと思いました。
多くの人は、家族に障がいのある人がいたり友達の家族にいたりすることがなければ障がいのある人と接する機会は恐らく少ないのではないでしょうか。
姉のことを話すときに気まずい空気になったら嫌だな…という思いがでてくることからも、日本はまだまだ障がい者に対する理解は少ないと思います。
障がいのある人もない人もみんな、「芸術」を生み出す上で何も特別に違うことはないです。
ポコラート宣言のような展覧会がもっと増えたらいいな、と思います。
私は大学でデザインについて学んでいますが、その中で障がいのことを伝える何かをデザインしてみたいし、デザインと関係ないところでも少しずつ伝える努力をしていけたらいいな…と考えています。
ポコラート宣言は、5月18日(日)まで行っていますのでお時間ある方はぜひ^ ^
長々と失礼いたしました。